講演No.2502
「高分子ナノ薄膜を活用するDirect Air Capture」
國武 豊喜(九州大学・ナノメンブレン)2025年7月23日実施
概要
地球温暖化の大きな要因は、産業革命以来の大気中CO2ガスの増加である。これを防ぐ技術として、液体や固体への吸収・吸着が有望とされているが、いずれもコストやエネルギーバランスの面では大幅な改善が必要である。一方、ポリマー分離膜を用いる従来の方法は、エネルギー的に有利であるとは云え、大気中の希薄CO2を効率よく回収するには全く不十分である。これらの課題をいかに解決するか、最近の展開を紹介する。