講演No.1204
「高分子鎖の粗視化モデルと高分子材料シミュレーションへの適用」
森田 裕史(産総研) 2012年9月11日実施

概要

OCTAが2002年にリリースされて10年、粗視化シミュレーションが高分子の研究における1つの使える手法として、その地位を確立しつつある。本講演では、改めて高分子鎖の粗視化モデルの特性を理解した上で、粗視化シミュレーションの適用の可能性について、事例を紹介しながら議論していく。

講演内容

1. シミュレーションを行うには・・・
・ モデル化について
2. 高分子鎖の粗視化モデル
・ 様々な高分子鎖の粗視化モデル
・ 各モデル鎖をどのように選ぶか?
・ Kremer-Grestモデルの適用範囲
・ バルクの高分子鎖のダイナミクス
3. 高分子材料シミュレーションの適用事例 -実験との比較を考えながら-
・ 局所領域の分子鎖ダイナミクスとガラス転移温度
・ バルクの相分離界面における1分子鎖形状
・ その他の最近のトピックス(フィラー充填系・大規模)
4. 粗視化シミュレーション研究における注意事項

※上の画面をクリックするとデモ映像をご覧いただけます。画質を少し落としてあります。