講演No.1101
「高分子の科学が活きる有機薄膜太陽電池の研究と進歩」
伊藤 紳三郎(京大院工) 2011年6月21日実施

概要

有機薄膜太陽電池は21世紀の人類が直面するエネルギー問題を解決する有望なテクノロジーであり、その基盤を支える化学と化学産業の活躍が期待されている。当研究室では、ナノ構造を構築する薄膜技術と分光技術を駆使して、高分子薄膜太陽電池の高効率化のための新原理を探求してきた。本講演では、変換効率の向上を目指した近赤外光捕集の試みや、電荷分離の機構を解明する過渡吸収分光法の成果、全高分子型薄膜太陽電池を具体例として取り上げ、この分野の進歩と今後の課題を述べたい。

講演内容

1. 有機薄膜太陽電池の課題
2. 超薄膜による界面構造の設計・構築
3. 高効率化のための近赤外光捕集
4. 過渡吸収分光法による光電変換素過程の解明
5. 全高分子型薄膜太陽電池

※上の画面をクリックするとデモ映像をご覧いただけます。画質を少し落としてあります。