高校生&大学生による_北海道大学大学院医学研究院脳神経外科様への会社取材No.17

2025年03月24日(月)

森脇久珠さん(遺愛女子高等学校_2年生)

脳神経外科の進歩と医師の使命

こんにちは!遺愛女子高等学校の高校生レポーターです。
 
現代の医学技術は日進月歩で進化を遂げています。
その中でも脳神経外科は、特に新技術の導入と発展が著しい分野の一つです。
今回、脳神経外科の第一線で活躍する医師に取材を行い、その仕事のやりがいや現場の実態について伺いました。

技術の進化と患者負担の軽減

脳神経外科の分野は、ここ10年で大きな技術革新が起きた分野でもあります。
その一例が、血管の中にカテーテルを挿入して行う「血管内治療」という技術です。
この方法では、カテーテルと呼ばれる細い管を血管内に挿入し、脳の血管にアクセスして治療を行います。
この技術により従来のように頭蓋骨を開ける手術が必要なくなり、患者の身体的負担が大幅に軽減されました。
手術時間も大幅に短縮され、従来の5~6時間が必要だった開頭手術が、1~2時間で完了するケースもあると言います。

更なる技術の進歩

今後注目されるであろう技術は遠隔手術などの際、AIを用いて、音声や画面上の表示などで異常を起こしている箇所を知らせてくれるというものです。
しかしこれはここ最近の新たな技術であるので、まだ浸透していないですが今後かなり期待されています。

医師のやりがいと必要な資質

脳神経外科医として働く中で最もやりがいを感じる瞬間は、患者の命を救ったときの手応えや、患者や家族から感謝される喜びだといいます。
また、脳神経外科は技術的な挑戦が多い分野でもあり、自身の技術を極められる達成感も重要なモチベーションになっています。
一方で、医師になるためにはいくつかの重要な資質が求められます。
具体的には冷静な判断力やチームワークを重視する姿勢、人のために働きたいという強い意志、また常に学び続ける姿勢などです。技術の進歩に伴い勉強をする必要はあります。
しかし新たな概念が加わったというよりは新しい視野を取り入れるという感じなのてまそこまで負担にはならないといいます。

日本の医療制度と現場の課題

日本の医療制度は、「すべての人を平等に救う」という理念のもとで構築されています。
この制度により、多くの人が高度な医療を受けることができます。
しかし、その一方で医療費の増加による財政の圧迫も問題視されています。
例えば、救急車の「コンビニ利用」と呼ばれる軽症患者による過剰な利用は、医療スタッフに大きな負担をかけています。

おわりに

今回の取材を通して、脳神経外科という分野の進化の速さと、それに伴う医師の使命感を強く感じました。
命を救うために常に学び続ける医師たちの姿勢は、多くの人に勇気と希望を与えるものです。
そして、新しい技術の導入が患者や医療現場に与える恩恵は計り知れません。
未来の医療を担うために、私たち自身も好奇心を持ち続け、学び続ける姿勢を忘れずにいたいと感じました。

取材先:北海道大学大学院医学研究院脳神経外科
取材日:2025年3月24日(月)

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