高校生&大学生による_森永製菓株式会社様への会社取材No.15

2025年04月02日(水)

石田まいさん(遺愛女子高等学校_3年生)

こんにちは!高分子未来塾の高校生レポーターで、遺愛女子高等学校3年の石田まいです!
皆さんは、「チョコモナカジャンボ」を食べたことはありますか?
チョコモナカジャンボは、チョコもモナカもパリパリ!でお馴染みのアイスの中にパリパリ食感のチョコが入っている森永製菓さんのロングセラーアイスです。
2021年春からはバニラモナカジャンボ、2023年春からはチョコモナカジャンボにチョコの壁のコーチングというようにモナカがパリパリでいるための研究が行われています。
このようなモナカのパリパリや中のアイスクリームについて、森永製菓さんに取材させていただきました。

 はじめに、チョコモナカジャンボはモナカが流れてくるところにアイスクリームを流し、その上からチョコレートを入れて上からもアイスクリームを流して作られます。
そしてこのアイスクリームは成型できるように不凍液部分の粘性、溶け具合を補っているのですが、水分が多いため、冷凍下では氷(結晶)ができ、それで長時間経つとアイスクリームの方から氷が昇華してしまいモナカにくっついてしまいます。
そうするとモナカのパリパリ食感が損なわれてしまうので、モナカとアイスの接触面には内側のブロックとしてチョコレートコーチングを、モナカの側面にもチョコの壁でコーチングをすることで横からの水分の昇華を抑えています。
 
このチョコの開発には5年もかかっているとのことで、パリパリ食感の研究の苦労が感じられます。
またこのチョココーチングとチョコの壁にも工夫がなされています。

1つは、コーチングの厚みです。
味や食感を邪魔しないように、そしてなるべく薄くムラがないように油脂の固化スピードを調整することで適度な軟らかさにすることで均一にコーチングしています。
また、ひび割れを防ぐために冷凍中の硬さを軟らかくコントロールしています。
また、チョコの壁には水分の吸収やチョコレートの柔軟性を出すと考えられていることからセルロース繊維を加えていることです。

 いつも美味しいと思いながら食べていたチョコモナカジャンボが、アイスの成型やチョココーチングの硬さや成分、さらにチョコの壁の開発など様々な研究を経て私たちが手に取る商品になっていることが今回の取材で知ることができたので、美味しい商品を食べることができるのは商品開発や研究の苦労があるということを知ってほしいと思いました。


 
取材先:森永製菓株式会社
取材日:2025年4月2日(水)
 

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