高分子未来塾:Moving LAB @ on-line LIVE 2022いいかげんなロボット展の開催レポート

2023年02月21日(火)

2022年12月4日(日)に高分子未来塾:Moving LAB@on-line LIVE 2022が、いいかげんなロボット展とのコラボレーションで日本科学未来館にて開催されました。



今回は現地中継とZoom配信を組み合わせたハ
イブリット形式で、日本全国から多くの高校生に参加をいただき、盛況のうちに終えることができました。

はじめに、高分子未来塾の古川塾長より開会のご挨拶をいただきました。
今回高分子未来塾といいかげんなロボット展がコラボできたのは、ソフトロボットの開発には柔らかい高分子が必要不可欠であることをご説明いただきました。


 


続いて、東京工業大学の澤田レンジャーより、高分子についてのレクチャーがありました。
私たちの身近な生活で目にする一般的高分子から生物の中ではたらく生体高分子まで、高分子の面白さをとてもわかりやすく説明してくださいました。
高分子は構成単位の数、組み合わせ、つながり方によって、無限の特性や用途を生み出すことができる素晴らしいものであることが高校生のみなさんによく伝わったのではないでしょうか。





なんでも、ロボット学の最先端「ソフトロボット学」の分野では高分子が大活躍しているというので、高分子未来塾から二人のトナカイさん(京都大学の井田レンジャー、佐々木レンジャー)がロボット展の現場に送り込まれました。
そしてZoom配信を通して人気ユーチューバー並の素晴らしい実況中継をしてくださいました。



会場に入って早々、人型風船ロボットが出迎えてくれました。上半分が風船なのに、下半分が想像を超えるスピードで四足歩行をするから、赤ちゃんを爆泣かせしてしまったのもなんだか納得できます。



続いて、米デンプンとカボチャパウダーとお水を混ぜた液体にレーザーを当てると鯛焼きが作れる3Dフードプリンターを発見しました。お家に3Dフードプリンターがあったら鯛焼きをたらふく食べられる日がくるかも?



次に、お茶を飲んでいる鈴森先生を突撃し、シリコンゴムで作られたクラゲについて紹介をいただきました。
クラゲロボットたちは加茂水族館から出張してくれた本物のクラゲたちに負けじと足をゆらゆらさせていました。
ソフトロボットの研究では、シリコンゴムのことはもちろん、生物の仕組みや動きを勉強することも大事だそうです。
様々な研究分野を融合した研究はおもしろいですね。



さらに、会場でひときわ目立つ大きなヒモムシを発見しました。うにゅうにゅした動きは災害救助現場で役に立つそうです。



このほかにも、うんちロボット、体から生えてくる分身ロボット、うでふりロボットなどなどがありました。
見渡す限りロボット、ロボットのお祭りでした。

その後は高校生と若手研究者によるぶっちゃけトークでした。
ブレーキングアウトルームに分かれて、高校生と若手研究者たちが意見交換をしました。
高校生のみなさんは最初少し緊張気味でしたが、話がだんだん盛り上がりました。
受験の話や大学での研究の話など、普段聞けないようなことも聞けたのではないかと思います。
夢に向かって頑張る高校生のみなさんからとても元気をもらえました。

最後に
閉会式では、関西大学の宮田レンジャーをはじめ、企業の吉本レンジャー、鶴岡工業高校の平山校長からもお言葉をいただきました。
このように多くの方々が高分子に携わり、教育現場や企業で高分子を発展させていることがよくわかりました。
高分子はわたしたちの身の回りから最先端の科学技術まで、様々な場所で活躍しています。
このイベントを通して、参加した高校生のみなさんも、高分子の面白さに気づいてくれたのではないでしょうか。



皆さん、またお会いしましょう!

王 傲寒(WANG Aohan)レンジャー
島根大学自然科学研究科環境システム科学専攻物質化学コース
制作年:2023年2月
 

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